丑の刻参りとは?やり方や必要な道具・呪いの効果を詳しく解説

あんり

5年ほど占いの世界に浸っておりました。 占いコンテンツの企画制作/占い師さんのゴーストライター/占い師さんへのインタビュー・撮影など多岐にわたり担当。 最近は奥深い呪術の世界にハマり、当ブログを通して発信活動を開始。 あまり知られていないですが「六本木の母」はズバズバ当たるので好きです。

相手を呪ってやりたいと思ったとき、日本にもさまざまな呪いのやり方があります。中でも日本に古来から伝わるのが丑の刻参りです。文献や書籍、映画などでも出てきますが、強力な呪いがかかるとされてきました。

丑の刻参りには、一定の条件や道具が必要です。注意しなければいけないこともたくさんあるため、定義の部分からご紹介していきましょう。

丑の刻参りとは

丑の刻参りとは、古くからおこなわれてきた呪いのやり方です。

そもそも丑の刻とは、午前1時から3時ごろの深夜を指します。この深夜に呪いをかけるやり方で、いろいろと決めごとがあるのがポイントです。

丑の刻参りは、7日間で相手を呪うことができ、見られると効果を失うとされています。それどころか自分に呪いが降りかかる二面性を持つとされてきました。

もともとは、京都の貴船神社に神が降臨する時間が丑の刻とされていました。丑の年の丑の月の丑の日の丑の刻に参詣すると願いが叶うとされていたのが丑の刻参りの起源といわれています。これが呪いに転じて、現在のような形で伝承されたと考えられてきました。

丑の刻参りのやり方

丑の刻参りのやり方は、古くから伝わっていたものがだんだんと変化して現代の形にまとまっています。

時間は丑の刻。午前1時から3時の間ですが、丑三つ時を狙うという考えから、午前2時から2時半までの間が主流です。服装は白装束で、頭には五徳をひっくり返して載せます。もともとは鉄の輪にろうそくを3本さしていましたが、コンロの五徳をひっくり返すと脚が3本なので、ここにろうそくを刺すように変わってきました。胸には鏡を吊るします。

藁人形も用意しなければいけません。呪いたい相手の髪などを入れたものを用意します。これを時間になったら五寸釘を使い御神木に打ち付けるのです。

このやり方を7日間続けると、呪いが成就するといわれています。儀式の後には寝そべった黒牛に遭遇すればいいともいわれてきました。この黒牛をまたげば呪いは成就し、恐れて逃げられると効力はなくなるとされているのです。

もちろん、だれかに見られてはいけません。呪いを成就させるために7日間は見られずに儀式をしていきます。

丑の刻参りに最適な服装と必要な道具

丑の刻参りでの服装は、白装束です。

日常生活の中でもなかなか見かけることがなくなりましたが、もともとは和装の下着のことを指しています。浴衣風の衣装で、白衣とも呼ばれてきました。現在では襦袢の上に羽織るための上着が白装束です。手に入れやすいとは言えないため、なければ白い服でも構わないとされてきました。

藁人形は人間の形をしたものを用意します。髪など呪いたい相手と因果関係のあるものを中に埋め込むのが大切です。藁人形自体は自分で作らなくてもいいため、通信販売などで手に入れられるものを使うケースが増えています。事前に呪いをかけてもらえるサービスもあります。

打ち込む釘は五寸釘とされています。実際に短い釘では、藁人形を打ち付けるために御神木に届かないことも出てくるからです。一般的に使用されるサイズではないため、かなり特殊な釘ですが、大きなホームセンターなどでも手に入ります。打ち込むための金槌も必要です。小さな金づちでは釘に負けるため、大工などが使うハンマーなどが最適です。

ここまでの道具が丑の刻参りのやり方では必須となる道具でした。ほかにもいろいろな道具が決められており、それらを用意するのが本来の正しいやり方です。

足元は下駄です。通常の下駄ではなく、歯が一本足担っている下駄を使います。櫛も用意して、打ち込むときに口にくわえましょう。五徳もなければ、あかりを灯せるものがあれば問題ありません。現在の五徳は、脚がついていないものも多いからです。

丑の刻参りによる呪いの効果

藁人形に呪いたい相手の魂をうつし、これを依り代として呪いをかけるやり方です。丑の刻参りの効果としては、藁人形に五寸釘を打ち込んだ場所に呪われた本人が痛みを感じることがあげられます。心臓を狙うことが多くみられますが、同じようにダメージを与えるように呪うのです。

丑の刻参りは、時間も手間もかかりますが、非常に強力な呪いをかけることができるとされています。相手に対してさまざまな災難や変化を与えるとされてきました。。

丑の刻参りは鬼の霊力を利用している方法です。相手の魂を藁人形に込めると同時に、自分には鬼の霊力を宿します。鬼の力を利用し強い呪いの効果を発揮できますが、自分も鬼の力が侵食するのがデメリットです。儀式が終わったのちには、鬼にも黙ってはいません。今度は鬼に利用される立場になるからです。

 まとめ

呪いで強い力を発揮させれば、反動として自分にも返ってきます。仮に亡くなるようなことまで願えば、殺生によって自分も地獄に落ちるのです。因果応報という言葉通りになります。

呪いには、それだけ強い思いがあるかもしれません。しかし、強力に呪えるからといっても、相当な覚悟も必要なのが丑の刻参りといえるでしょう。やり方も簡単ではありませんし、御神木に近づけるかの問題も出てきます。呪い代行などに頼るのも、丑の刻参りは現実的に難しいからなのです。

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